指で其処に触れるとグリシーヌの躰がピクと反応した。
「…此処が、良いのか?」
囁く様にそう問い掛けると小さな声で
「し、知らぬ…っ…勝手に動いてしまうのだ…っ」
などと赤面しながら返して来たから、更に其処を刺激する様に指を動かしてやる。
「…っ…」
すると、声を飲み込むと同時にアタシの肩を掴んで来て。
「…やっぱり此処が良いんじゃないか」
甘い声で再び囁いて其処に指を擦りつける様に触れると。
「…ん…ぁっ…!」
熱が瞬く間に上昇してアタシの指を濡らした。
「…もっと気持ち良くしてやろうか?」
熱の隠った眼差しで見つめてやれば。
目を潤ませて羞恥心に耐えながら小さく頷く。
「…じゃあ、教えてくれよ。アンタが何処が好きなのかをね」
アタシのその言葉に今度は首を振って拒む。
「…わ、わからぬ…」
「分からない?アンタの事だろう?」
「そ、それでも、わからぬ…っ…」
ふいと顔を背けてしまう。
「…アタシはアンタに我慢して欲しくないんだ。…分かるだろう?」
頬を手で撫でてやるとアタシの首元に擦り寄って来て一言呟かれた。
「……し、おくだ…」
「ん?」
「も、もう言わぬからなっ…!」
耳まで紅くして顔を見るなと言わんばかりにアタシに抱きついて来た。
「ああ。…イイコにはちゃんと応えてやるよ…」
自然と上がる口角を隠しもせずアタシは指を再び動かした-。