LSM。ハロウィン前夜。

 誰かが言い出した。
 「菓子か悪戯かどちらが得かなんて決まってる。ガキじゃあるまいし。なぁ?」
 口角を上げ横でグラスを傾けている二人に視線を振る。
 一人はこう言った。
 「そんな事はないわよ?」
 もう一人はこう返した。
 「…それは君の場合だろう?」
 言い出した彼女は鼻で笑ってグラスを一気に煽った。

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