「なあ、喰っていいか?」
ロベリアにそう問われて平静を装って答える。
「…好きにすればいい」
頷くのと同時に抱き竦める様に抱えられ耳を咬まれる。
耳にかかるロベリアの吐息に思わず肩が動くが表情が動くのを堪える。
露わにされた肌に咬み付かれ、ひたすらに中の熱を奪われる。
いつの間にか僕は。
その熱に夢中になっていた。
「何で嫌がらないんだよ」
一切の拒否をしない僕をロベリアが問い詰める。
「僕は好きにすればいいと言った」
「一方的に奪われてるだけじゃないか」
「それは、僕が決める事だ。…君の熱は心地良い、それでは駄目か?」
欲張りなのはむしろ僕の方だ。
君の熱を欲して止まない。