グリシーヌの部屋で何故だか攻防しているかの様に見つめ合うロベリアとグリシーヌ。
「たまにはあんたからしてみたらどうだ?そうしたら、あんたがして欲しい感じが解るだろ?」
ニヤと笑って言ったロベリアにグリシーヌが困惑した表情に変わる。
「そ、そうか?」
「ああ。ほら」
少し屈むと目を閉じて待つロベリアに躊躇いがちに顔を近付けるグリシーヌ。
何度か迷ってから、ようやく決心したのか唇を重ねて囁く様に言葉を紡ぐ。
「…そなたが好きだ、ロベリア」
啄むようなキスを何度も繰り返して、その度に「好きだ」と添えて。
暫く、それを繰返して唇を話すと恥ずかしくなったのかロベリアの胸に顔を埋めてグリシーヌが呟く様に言う。
「…そなたからもしてくれるか?」
その言葉に微笑むとグリシーヌの髪を撫でてロベリアが返す。
「…ああ。こんなに甘いのを貰った礼はしないとね」
そう優しく抱き締めた。