─マリア、君はどんな時に俺が居て良かったと思う?
「どんな時に、ですか?」
唐突にそう質問をぶつけると少し考え込んでしまった。
「では、隊長にも同じ事をお伺いしてよろしいですか?」
暫くしてからそう問われたので、頷いてから答えた。
「喜怒哀楽を分かち合えた時かな」
「…漠然としてますね」
「つまりはさ。健やかなる時も病める時もというか」
「隊長、それではまるでー」
ハッと気付いて頬を染めるマリア。
「君がそばに居てくれるから、いつだって何があったって幸せなんだよ。ありがとう、マリア。それが言いたかったんだ」
「…私もあなたと同じ気持ちですよ?」
そう照れた様に返してくれた。