「すみれ君に触りたいんだけど良い?」
大神の部屋で二人きりになった処で、早速そう切り出してきた大神に赤面するすみれ。
「中尉、もう少しムードというか…考えて下さいまし!」
「…ムードねぇ」
すみれの苦言にそう独り言ちると手の甲に口付けて。
「…君に触れたくて堪らない」
「も、もう充分ですわ」
「充分?…何がだい?」
手を取って囁く様に言う大神にどうしていいか分からないのか困惑した表情のすみれを余所にその首筋に唇を寄せて。
「…中、尉…っ…」
「もう止まってあげないよ?…触れたくて堪らないって言っただろう?」
指で鎖骨をなぞり中へと着物の中へと指を滑らせて。
「…何をしようか…」