月花。

 「じゃ、行って来る」
 手を上げて帽子を被った加山を見つめる大神。
 「見送らないぞ?」
 「寂しくなるからだろう?」
 ニヤと笑いながらそう言った加山に大神の顔色が変わる。
 「バッ…誰がそんな事言った?!」
 「はは。冗談だ。まぁ、でも寂しくなったら呼べ。直ぐに来る」
 「お前は本当に直ぐに来そうだな」

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