ロ花2。

 その声で自分の名が響くのが震えるほどに堪らない。
 熱を帯びて朱に染まっていく躰と揺れる黒髪、そして碧の瞳には僅かな熱と涙を湛えて。
 「…名前を呼べよ、花火」
 その言葉にはただ笑うだけ。
 全く喰えやしない。
 更に舌先で掻き回してぐちゃぐちゃにして。
 「っ…ロベ…リア、さんっ」
 …ああ、堪らない。

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