昴レニ。

 帝都へ帰る前夜。
 二人で星を眺める昴とレニ。
 「…昴が気に入りそうな場所だ」
 夜空を見つめたままレニが言う。
 「…君も気に入りそうな場所だろう?」
 同じ様に視線を空に向けたまま昴が返す。
 「星の瞬きはあの頃と少しも変わらないね」
 「…不変を望むのかい?」
 「…ううん。ボクは今の昴の方が好きだよ」

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