昴サジ。

 微睡みの向こうで物音がしてボンヤリとする頭のままドアを開けると、この時間には珍しい来客。
 「…アンタがこんな時間に来るのは珍しいじゃないか。昴」
 「君に用があってね、サジータ」
 含み笑いをして昴が返す。
 「こんな時間にか?」
 「こんな時間だからだ」
 「?」
 「…僕を寝かしつけてくれないか?」

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