ロベグリ。

 甘い薔薇の薫りに包まれるとそれだけで満たされてグリシーヌから笑みが零れる。
 「思い出し笑いか?」
 そんなグリシーヌを揶揄する様にロベリアが言う。
 「ち、違う」
 特にやましい事もないのに思わず赤面して否定したグリシーヌを挑発する様に唇を舐め、舌を出して。
 「どうした?顔が赤いぜ?お嬢チャン」

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