昴&ツタンカーメン。ニューヨーク・紐育より。

 「君に言葉は通じない様だね」
 不機嫌そうに扇子を閉じて昴が目の前の男を見る。
 「貴様こそ我の言葉が通じぬようだが?」
 一瞬の睨み合いの後。
 昴が鉄扇を振るい、その男─ツタンカーメンも杖でそれを受ける。
 「あれは僕のものだ。君の出る幕はない」
 「あれは我の妃だ」
 話は平行線を辿り終わる事はない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です