「何を拗ねているんだ、君は」
一人怒って部屋を飛び出したサジータに昴が言う。
「放っとけよっ」
拗ねてる理由なんて解ってるじゃないかと言わんばかりにサジータが返す。
「…サジータ。そこに座れ」
そう言われて渋々座り顔を背ける。
「…僕が簡単に揺らぐとでも思っているとしたら、君には躾が必要だ」
扇子でサジータの顎を自分の方に向けさせると強引に唇を奪う昴。
「…ん…っ…ふ…」
舌を絡め歯列をなぞるように腔内を刺激すると、サジータの吐く息は熱く声が甘く変わる。
ネクタイを緩め一気に引き抜くと釦に手を掛けシャツを少しはだけさせた。
唇を離すと次はその首筋にキスを落とし軽く歯を立てる。
思わず反応するサジータに低く笑う昴。
首筋を強く吸い上げサジータの肌に痕がついたのを確認すると其処に指で触れた。
「…これは君への罰さ。僕を信じないね」
「…だって悔しいんだ。アンタの過去にアタシは居ない」
そう呟いたサジータに昴が言った。
「…未来には居るじゃないか。それじゃ不服かい?」