昴サジ2。

 扉をノックする音。
 その叩き方で扉の向こうに誰が居るかは明白だ。
 黙って扉を開ける昴。
 「悪い!急に降られちまって」
 髪から雫を滴らせながらずぶ濡れのサジータが言った。
 「…酷いもんだな。とにかく入れ。そこが水浸しになる」
 そう招き入れ扉を閉める。
 「急に降り出すから参ったよ…」
 「とりあえずシャワー浴びてくる」
 そうジャケットを脱ぐサジータを見つめる昴。
 濡れたシャツから透ける肌が妙に艶めかしい。
 雫が滴っている髪もだ。
 「…どうしたんだよ?昴。」
 そう言われて見とれている事に気付く。
 「何でも無い」
 そう言ってから。
 ふと頭に過ぎる。
 「…このままシャワーを浴びようか」
 「は?」
 唐突な昴の言葉に思わず聞き返すサジータ。
 「…脱ぐ必要は無いと言っている」
 昴はそう言うとサジータを引き寄せ強引に唇を奪うと、キスを繰り返しながらシャワールームへと導く。
 シャワーの栓を捻り勢いよく飛び出す水に一瞬震えたサジータを見つめる。
 「…君は本当に僕を興奮させてくれる」

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