大神→あやめ 花火篇

 時々、空を見上げて切なげな表情を浮かべる大神さんは空の向こうにどなたかを想っていらっしゃるように見えて、私はお声を掛けるのを躊躇ってしまうのです。
 大神さんが私を救って下さったように、私も大神さんのお力になれればよいのに…。
 『大神さん、お茶でも如何ですか?』
 今はただそれだけを言う。

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