「!」
突然、唇を奪われた。
「何をするのだっ」
するとロベリアは不敵に笑って
「アンタが油断している方が悪い」
そう言ってのける。
余りにも勝ち誇っていたから。
「ロベリア」
「ああん?」
顔を上げたロベリアの唇を奪ってやる。
「…へぇ、いい度胸してるじゃないか」
「奪われたものを奪い返しただけだ」
再びロベリアに唇を奪われる。
「…ん…っ…」
重ねた唇から舌を割り入れ口腔内に侵入するロベリアのキスにグリシーヌの目が潤んで来る。
ようやく解放された時には目眩すら覚えて。
思わずロベリアに抱きつくように脱力したグリシーヌにロベリアが言う。
「奪われたままなのはアタシの信条じゃないんでね」