月花。

 「大神ー」
 そう大神に抱きつく加山。
 「好んで俺に抱きつくお前の気持ちが解らないよ」
 溜息を吐きながらそう言った大神を抱きしめたまま加山が返す。
 「それはお前に解る筈はないさ。お前の呼吸や体温や癖は俺だけが知ってれば良いだろ?」 
 嬉しそうにそう語る加山に大神は自分の顔が熱くなるのを感じた。

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