大メル。メル誕前夜祭1。

 大神さんはいつも狡い。
 その狡さを私が嫌いになれないって解っていて、ただ笑顔で私を見つめる。
 「あの…」
 ようやくそう言い出せた私に
 「ん?」
 ただそれだけ返して。
 「…好きです」
 恥ずかしくて顔が熱くなる。
 そんな私の髪を撫でて
 「ありがとう」
 そう優しく言うから、結局その狡さを許してしまうのだ。

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