大メル。

 「大神さん、あの」
 「何だい?」
 「その、」
 言葉を詰まらせて少しの沈黙の後、意を決した様子でメルが言う。
 「明日はお暇ですか?」
 笑顔で頷く大神。
 「うん」
 「一緒にお出かけしませんか?」
 「メル君からの誘いを断ったらバチが当たるよ。喜んで」
 それで緊張の糸が切れたのかメルは漸く笑ったのだった。

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