ロベグリ。

 無性に触れたく(触れられたく)なった。
 深夜の衝動。
 扉を開くと、驚きもせず挨拶代わりの第一声。
 「アンタの方から来るなんて珍しいじゃないか」
 口角を上げてのそれも予想通り。
 「そなたが会いたがってると思ってな」
 負けじとそう返すと声を出して笑った後。
 「まぁね」
 そう不敵に笑った。

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