「何だそれは?」
シャノワールのシャワーブースに並んで立ちながら、隣のブースで何やら青い瓶を片手に持ち説明書きを読むロベリアにグリシーヌが聞く。
「ん?昴の奴に貰ったんだが、何でもサニーサイドのおっさんが今度売り出そうとしている清涼剤らしいぜ」
「清涼剤?」
それがどうしたというのだと顔をしてグリシーヌが聞き返す。
「いや、試してみるかなと思ってさ」
意味ありげに自分の方をチラと見るロベリアに気付かない振りをしてシャワーの栓を捻るグリシーヌ。
こういう時のロベリアは十中八九ろくでもない事を言い出すに決まっているからだ。
そのグリシーヌの態度に気付かないロベリアではない。
すぐにグリシーヌのブースに入ってきて肩を組む様に自分の方に寄せ顔を覗き込むと、言った。
「な、試そうぜ?」
「そなた独りで試せば良い話であろう」
目を逸らしてグリシーヌが答える。
改めてこんな風に肌が密着するのは何だか落ち着かなくて恥ずかしい。
「何を赤くなってるんだよ?さっきまで散々、抱き合ってたじゃないか」
「う、うるさい」
「熱くなった躰を冷ますには丁度良いかもしれないぜ?」
そう青い瓶を差し出すロベリアに促されて渋々と瓶を受け取る。
「蓋を開ける前によく振れってさ」
言われるままに瓶を振るグリシーヌ。
「で、掌に少量を取って冷ましたいところに塗るといいらしい。何ならアタシが塗ってやろうか?」
ニヤニヤとそう言ったロベリアを慌てて制する。
「じ、自分で出来る」
瓶の蓋を開け逆さにして掌の上に出す。
その白い液体を訝しげに見つめながら、とりあえず腕にのばしながら塗るとグリシーヌが言った。
「特に何も変わらないではないか。まさか、騙したのではあるまいな」
「まさか。その後でシャワーで液体を流すんだと」
言われるがままにシャワーを腕に掛けると、スーッとした涼感がすぐに感じられた。
「ほぅ…!確かにこれは涼しく感じるぞ!」
その思い掛けない涼感に感動さえ覚えながらグリシーヌが嬉しそうに言った。
「へぇ。そんなに効果があるものなのか」
その結果に満足そうに笑うロベリアに妙に嫌な予感を感じぜずにはいられない。
「そなたも使ってみれば判る」
瓶を差し出すとそのまま抱き寄せられ液体を塗った方の腕を触られた。
ロベリアの指が妙に熱く感じて先程までの熱を思い出してしまう。
躰が再び疼き始め、頬の熱が上気し始めたグリシーヌの表情をロベリアが見逃す筈がない。
「…そうだな。使ってみれば判るな」
グリシーヌの手から瓶を奪うと液体を自分の両手にのばし、口角を上げると言った。
「─アンタは何処から冷やして欲しい?グリシーヌ」
リクエストは「微エロなロベグリ」でした!99999打の代替リクでした。
バ○シャワーネタです(笑)
微エロというかエロくないですね、これ。
すみません!!私、そんなにエロくないみたいです(*´∀`)
続きというか続編は140SSで書きます。
昴サジverなぞも書きたいので(笑)
杜一さん、ありがとうございました!
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