「サニー、煙草の量増えたんじゃない?」
サニーサイドの傍らに置かれた灰皿を見ながらラチェットが言った。
「そう?考え事してると、ついね。」
そう言いながら、トントンとまた1本、缶から煙草を取り出そうとするサニーサイド。
「………」
そんなサニーサイドを見ながら何を思ったのか顔を近付けるラチェット。
「……ねぇ、口が淋しいなら」
「え?」
「こういうのはどう?」
そうサニーサイドの耳元で囁いてから、サニーサイドに口付けるラチェット。
「…………っ…」
それは深くて熱くて長いキスで。
突然のその行動に、サニーサイドの手から煙草が零れ落ちる。
ようやく唇を離して、呆然としているサニーサイドの肩に手を置くラチェット。
そして、一言。
「…煙草よりずっとクセになると思うけど?」
後日。
サニーサイドの煙草の量が減ったとか減らないとか。
サニー、珍しく振り回されるの図。
たまには、こういうのも。
しかし、この後すぐに立場が逆転します(笑