サニラチェ。サニ誕。

 誰よりも早く伝えたくてこの時間に一緒にいるのにその一言が出て来ない。
 チラと顔を見ると満面の笑みを浮かべて、此方が言うのを待っている。
 この状況が何とも恥ずかしい。
 目を閉じて深呼吸をして、そして…。
 「…お誕生日おめでとう、サニー」
 そう言うだけなのに数分を要した私をサニーが抱き締めた。

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