グリサジ

 初めは戯れのつもりだったのかもしれない。
 次は気が付いたら触れていた。
 その次は理由を探した。
 その次はもう恋だと解っていた。
 その次はもう隠しようがなかった。
 募る感情。
 「…どうして来たのだ?こうなるのは解っていたであろう?」
 サジータを組み敷きながら問い詰める。
 「うん。解ってたよ?」
 私を見つめ返してサジータが微笑む。
 「ならば何故だ」
 「んー、何でだろうね?良いって思っちゃったんだよ」
 「…本当にいいのだな?私から逃げられなくなるぞ?」
 頬を指でなぞりながら再度確認する様に言うと首を傾げて笑って。
 「いいよ。アタシもグリちゃん好きだし」
 そう笑ったサジータを抱き締めた。

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