「…どうした?熱さをどうにかしろって言ったのはあんたの方だぜ?」
グリシーヌを抱き竦めて熱の中心に指を埋めロベリアが揶揄する様に口角を上げる。
「…っん…ぅ…私が、言った…のは、暑さだ…っ…」
ロベリアの指の動きに呼応する様に躰を震わせグリシーヌが吐息と共に返す。
「…同じだろ?」
奥の熱を煽る様に指を更に沈めてロベリアが笑う。
「熱は一気に上げちまうのが効果的だ。…そうだろう?」
「…ん、ぁっ…そういう…問題ではない…」
呼吸を速め目を潤ませてロベリアの服をぎゅっと掴んで堪えるグリシーヌ。
言葉ではロベリアを諫めているが既に熱の解放を求めているのは明らかだ。
そんなグリシーヌに目を細めるロベリア。
「そういう単純な問題さ。…あたしがあんたの熱を奪ってやる。だから、安心して啼きな」
そう耳を軽く咬みながら囁くと、グリシーヌから諦めと甘さの混じったため息が漏れた─。