ロベ昴

 ふと昴の肩に頭を乗せてみた。
 「…何だい?」
 アタシのその行動に本を読んでいた顔を上げて昴が言った。
 「いや?何となく?」
 そう返して鼻腔を擽る昴の薫りを楽しんでいると、不意に昴の手がアタシの頭に降りてきて髪をくしゃと撫でられた。
 「何だよ?」
 「…何となくだ」
 ああ、何て可愛い奴なんだろう。

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