「どうしたんだ?少し疲れているみたいじゃないか」
デスクで大きく息を吐いたラチェットにサジータが言う。
「…サジータ。うん、少しね」
「コーヒー、煎れてやろうか?」
サジータの言葉に頷いて返すラチェット。
「お願い出来る?」
「ああ」
コーヒーの支度をしつつラチェットをチラと見るサジータ。
「余りさ、根を詰めるなよ?あんたのそういう責任感がある処は好きだけど」
「ふふ、ありがとう。心配してくれてるの?」
ラチェットを気遣うサジータにラチェットから笑みが零れる。
「当然だろ?」
ラチェットの頬に手を伸ばすサジータ。
「あんたに何かあったら、アタシはサニーを訴えてやるからね」
「あなたの場合、本当にそうしそうで怖いわ」
「もし、あいつが部下の様子にも気付かないどうしようもない奴だったらね」
肩を竦めて言ったサジータと顔を見合わせて笑うラチェット。
「サニーも大変ね」
「でも、そうなる前にアタシに頼れよ?あんたの相談ならいつだって待ってるからさ」
そう抱き締めた。