「さて、すみれくん。俺はこれからすみれくんに何をしようとしていると思う?」
すみれを膝に乗せ、顔を覗き込む様に大神が言う。
「何って…」
質問に頬を染めて絶句するすみれ。
「判らないの?」
意地悪く笑みを浮かべる大神。
「そうか。それじゃヒントをあげようか…?」
「お願いします、先生…」
ヒントを貰ったところで恥ずかしくてとても言えそうにないというのにそう返してしまう。
「了解」
頷くとすみれの指をとってキスを落とす。
それも指の一つ一つにだ。
「あ、あの先生…」
その大神の行為にすみれの顔は耳まで紅い。
「ん?判ったのかい?」
「いえ、その…」
口篭もるすみれ。
すみれの様子にクスと笑った後、大神が言う。
「はは、ごめんね?」
大神の言葉と笑顔で冗談だと気付いたのかすみれが大きく息を吐く。
「からかいましたのね?!」
「だって、困らせたくてさ」
「もう、先生っ」
「でも、これから襲うのは本当だよ?」
目を細めて笑みを浮かべた大神にすみれは目を閉じた─。