「そなた達とこの様に新年の始まりを迎えられる事を嬉しく思う」
グラスを片手に笑顔でグリシーヌが言った。
並んでグラスを傾けるサジータも上機嫌に頷く。
「まさか、アンタ達とこんなに仲良くなれるとはね!」
「いつも私にも声を掛けてくれてありがとう」
微笑みながらかえでが感謝の言葉を掛ける。
「止せよー。照れるじゃないか!」
「そうだぞ?それにそなたとマリアには学ぶ事も多いと思う。これからも色々と聞かせて欲しい」
グリシーヌの言葉に頬を染めるかえで。
「私達もあなた達と変わらないと思うわ…。私にもあなた達の話を聞かせて貰える?」
そうカウンターで飲むマリア達に視線を移す。
「そうだな。たくさん話を出来れば良いな」
ロベリアに見とれてグリシーヌが言えば。
「ああ。たくさん話そうぜ」
同様に昴を見つめサジータが言って。
「ええ。楽しみにしてるわ」
それぞれが想い人に思いを馳せ自然と笑顔が零れる。
「今年も宜しくお願いします」
そのかえでの声で三人でグラスを合わせた。