「─それで、クリスマスだからその格好なのか?」
サンタを模したワンピース姿のサジータに呆れ顔で昴が言う。
「勿論。あんたを煽ろうと思ってさ」
煽られなかったか?と、笑って返したサジータを改めてまじまじと見つめる昴。
「…ロベリアに何か言われたのかい?」
「ロ、ロベリアは関係ないよ」
一瞬、焦りの表情を見せたサジータを昴が見逃す筈がない。
扇子でサジータの肩をトンと押してソファの上に座らせると、露わになっているサジータの鎖骨で指をなぞると目を細めて。
「…僕を煽るにはこれだけでは足りない。ロベリアにはそれが解っていないようだが、君には解るだろう?サジータ」
囁きに近い低い声でそう言った昴の声に半ばうっとりしながらサジータが頷く。
昴のネクタイを緩めると一気に引き抜いてシャツのボタンを外し、昴の首筋に軽く歯を立てて甘噛みしてみせる。
「…まだ足りないか?」
そのサジータの問いに昴が口角を上げて応える。
「…そうだな。まだ言葉が足りないね」
「今日は随分と食い下がるじゃないか」
「…当然だ。相変わらず、ロベリアに遊ばれている君に学習させないとならないだろう?…さぁ、どうする?」
意地悪い笑みを浮かべた昴に苦笑して、昴の手を取って自分の方に引き寄せ、頬を染めながらサジータが言う。
「…あんたに脱がせて貰いたいんだ、こいつを」