マリ昴。

 「…本当に自分に隙がないと思ってるの?」
 昴の隣でグラスを傾けながらマリアが問う。
 「ならば聞くが、君は僕の何処に隙があると思うんだい?」
 そう問い返した昴を目を細めるマリア。
 「…そうね」
 指先で髪に触れて、昴の首を露わにすると唇を寄せて。
 「…こういう処、かしら」
 そう首を傾げて笑った。

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