教科準備室。
大神の膝の上に座らせられリボンを外されるすみれ。
第二ボタンまで外した処で大神の手が止まり、ただ見つめられた。
「…先生?」
そう首を傾げて大神を見つめ返すと何故だか微笑まれて。
「…俺は次にどうすると思う?」
そんな思い掛けない質問。
忽ちに紅くなるすみれ。
「…何をしようか?」
顔を覗き込まれ、顔を隠す様に大神の胸に埋め小声ですみれが言った。
「…言える訳がないじゃないですか。意地悪ですのね…」
そんなすみれの髪を撫でてから手を取って指先に口付ける。
「君がそんな風に可愛いから困らせたくなってしまうんだ」
そう開いた襟の隙間から指を滑らせた。