大すみ2。

 「…すみれくん」
 大神の手が頬に触れ、顔の近付く気配に思わず目を閉じる。
 だが、触れる筈の唇を通り越して大神の唇がすみれの耳朶を捕らえ軽く食む。
 「…っ…」
 思わぬ感触に目を開け咄嗟に声を嬌げるすみれ。
 「…残念。唇が良かった?」
 意地悪く笑った大神に頬を染めると
 「知りませんわっ」
 と呟いた。

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