大すみ1。

 「…中、尉」
 大神に気付くと少し掠れた声ですみれが言った。
 「…調子はどうだい?」
 「…昨日よりはだいぶ良いですわ」
 それでも頬は少し上気して目は潤んでいるからまだ熱は高いのだろう。
 「何か欲しい物はある?」
 大神の問いに少し間を置くとすみれが言った。
 「…では、手を繋いでいて下さいますか?」

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