昴ロベ。

 「─それで?」
 散々、疑問系で返されその度に答える。
 そして、また疑問系で返されて。
 ロベリアがうんざりした顔で昴に言う。
 「おい、アンタは質問してくる割にはそれへの反応はないよな」
 「そうかい?」
 まるで人を食った様なその言い方に舌打ちをするロベリア。
 (…解ってないのか?)
 「それとも」
 「アンタが聞きたい言葉が出て来るまで、それを続けるつもりか?どれだけ傲慢だよ?」
 ロベリアのその言葉に扇子を開いて思案顔をすると昴が返した。
 「……君の言う通りなのかもしれないね」
 「ああん?」
 「僕が傲慢だという事だ」
 「認めるのかよ…」
 どうにも調子が狂って溜息を吐くロベリア。
 「認めたら可笑しいかい?」
 シニカルな笑みを浮かべて昴がロベリアを見つめる。
 「…張り合いがない」
 少し拗ねた様なその口調にフッと笑うと、昴はロベリアの頬に手を伸ばした─。

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