大すみ。

 帰る時間など来なければ。
 時計を見ながらため息を吐くすみれ。
 帰ったらまた別々の生活が待つのに。
 「どうしたんだい?すみれくん」
 「な、何でもありませんわ」
 そう誤魔化したすみれに顔を近付け唇を奪う。
 その不意打ちに呆けた後、一気に赤面したすみれに大神が言う。
 「大丈夫さ。魔法は解けないよ」

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