大すみ1。

 唐突に手を握りその手を引いて歩き出す大神。
 往来でのその行動に慌てふためくすみれ。
 「…しょ、少尉!?こんな人目につく所で…っ」
 そう苦情を言うと大神の返事は意外な答え。
 「直に雨が降るよ」
 いつの間にか軒下に入って並んで立って。
 「そうなんですの?」
 「ああ。でも手は繋いだままでも良いかな」

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