大すみ。

 「はい」
 照れ臭そうに大神がお粥をよそった茶碗と匙をすみれに差し出す。
 よく見るとその手には少しの火傷の痕。
 「…中尉が作って下さったんですの?」
 「うん…。食欲無いって言ってたから。あ、一応味見はしたよ?」
 苦笑しながらそう言った大神にすみれの目が嬉しさに潤む。
 「…ありがとうございます」

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