「何だい?」
「いや、何でもない」
─先程から。
昴が足を組みかえる度にチラリと覗く白い肌に息を飲むサジータ。
昴は日本のユカタに身を包んでいていつものスーツ姿とは趣が違う上に、昴の細い躰が強調されて何だかとても艶めかしい。
「…気になるのかい?」
そう隣に座るサジータに顔を近付ける昴。
見透かしたかの様な昴の目に心臓が高鳴るのが判る。
更に視線を落とせば普段はスーツの下に隠れている鎖骨が露わになっていて。
「アタシが何を気にしてるって…?」
直ぐにでも触れたい衝動を抑えて、そう返す。
「…そうだな。例えば…」
不敵に笑ってサジータの手を取ると昴は自らの鎖骨へと導いた─。