ロ花。

 「珍しくアタシの部屋に来たと思ったら帰るのか?」
 起き上がり帰り支度をしている花火にロベリアが言う。
 「…グリシーヌが心配しますから」
 「…なぁ、帰るなよ」
 そう花火の手を掴む。
 「…そうですね。では、ロベリアさんが私の部屋にいらしては?」
 思い掛けない返しに笑うと、ロベリアは体を起こした。

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