サジグリ。

 「そなたの声は心地が良いな」
 サジータの声を評してグリシーヌがうっとりしながら言った。
 「グリちゃん」
 「そこはグリちゃんではないだろう」
 呼ばれ方に不服そうなグリシーヌに顔を近付けると。
 「…あたしもグリシーヌの声が大好きだよ?」
 耳元で囁く様にサジータが言った。
 「だから、もっと啼いて?」

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