「ど、どういう事ですの?!」
ロベリアに押し倒されながらすみれが言う。
「いちいち説明しないと解らないのかよ?あんたは押し倒されてる」
人をくった様なロベリアの言葉に言い返すすみれ。
「そ、そういう事ではありませんわっ」
「…好きな女を押し倒しただけだ」
「何を仰って…」
「嘘じゃないぜ?」
「あなたの仰る事など信じられませんわっ」
ロベリアの唐突な告白にすっかり混乱して狼狽えながら、すみれが返す。
「所詮、悪党の言う事って訳か」
自嘲気味に笑うロベリア。
「…そんな事ではありませんわ」
「じゃあ、他に何があるんだよ?」
「…ない、かもしれません」
「…なぁ、アタシを好きになれよ」