花グリ。

 強い風が窓のガラスを揺らし、不安げに窓の外を見つめる花火の手をグリシーヌが握る。
 「…ありがとう。大丈夫よ」
 その手を握り返し、自らの口元に持って行きキスを落とす花火。
 「そ、そうか」
 それだけで恥ずかしそうに顔を赤くしながらグリシーヌが所在なさげに目を逸らす。
 「…もっと触れても良い?」

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