花グリ。

 触れた指先が熱い。
 「…緊張してるの?」
 その指先に自分の手を重ね、グリシーヌの顔を覗き込む花火。
 「そ、そなたは違うのか?」
 頬を朱に染めグリシーヌが返す。
 「そういう訳ではないけれど、あなたに触れられる方が嬉しいもの」
 そう頬に手で触れるとその顔が更に朱く染まって、花火は密かに微笑んだ。

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