昴サジ。

 昴の指先が目に入る度に目で追っている。
 「…君は僕の指にしか興味がないのかい?」
 それに気付いた昴がそうシニカルに笑って言う。
 「アンタの全部に興味があるよ。でも、指はつい見とれちまうんだ」
 そう返すと件の指でアタシの顎に触れて囁いた。
 「…それでは、この指で君の躰の全てに触れてみようか」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です