新昴。

 「…新次郎」
 昴に呼ばれて振り向くと、途端に昴の両腕を首に絡められた。
 「す、昴さん?」
 驚いて思わず赤面すると今度は顔を引き寄せられて唇を奪われ、じっと見つめられて。
 「今日は君の誕生日だったな。もう誰かに祝われたかい?」
 「い、いえ…」
 「…なら良かった」
 昴は勝ち誇った様にそう笑った。

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