月花。

 「なぁ、大神」
 大神を抱き締めながら加山が言う。
 「何だ?」
 「もしもだぞ。もしも、オレが突然居なくなったらお前はどうする?」
 例え話にしては真剣な表情の加山を見つめた後、大神が返す。
 「俺に黙ってお前は居なくなるのか?」
 そう問い返した大神に苦笑しながらも嬉しそうな加山。
 「まさか。冗談だ」

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