「アンタが風邪とはねぇ」
ベッドで横になる昴にサジータが言う。
「からかうつもりなら帰ってくれ」
不機嫌そうに昴が返す。
「んー?居るよ。此処に」
そう椅子に座る。
「…理由を聞かせて貰おうか」
「弱ったアンタを独りにしたくないから」
「…僕はそんなに弱くない」
「そばに居させろって言ってんの」
「…サジータ」
ベッドから半身を起こし昴がサジータを呼ぶ。
「どうした?」
呼ばれるままにベッドの傍らにある椅子に座ったサジータを引き寄せ唇を奪う。
舌で腔内を蹂躙しながらネクタイを引き抜き、シャツの釦を外し指を中へと滑らせ、唇を離すと昴が言った。
「…熱を冷ますには汗をかくのが効果的だ」