執事ロベグリ2。

 「…そなたは脱がぬのか?」
 燕尾服のまま手袋だけを外したロベリアにグリシーヌが小声で言う。
 「仕事中ですから」
 平然とそう言うロベリアに眉をひそめるグリシーヌ。
 「なっ…これも仕事だと言うのか?!」
 「この服を着ている間は」
 「ならば脱げ」
 「それはお嬢様の御手で」
 そう低く笑って両手を挙げた。

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