ロ花。

 いつまでも花火を捕らえて離さないアイツにどうしたら勝てるのかと考える。
 「…忘れろっていうのは余りに自分勝手か…」
 ついそう独り言ちると背後から声。
 「…ロベリアさんがそう仰るのでしたら」
 「そう言ったら忘れるって言うのか?」
 「お嫌なのでしょう?」
 そして気付く。
 アタシが敵わないのは─。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です